美容部員(ビューティアドバイザー)の仕事内容は?1日の流れや資格について解説
【美容部員(ビューティーアドバイザー)の仕事内容は?】
美容部員(ビューティーアドバイザー)のお仕事は、デパートや専門店、ドラッグストアなどの化粧品売り場で、お客様に化粧品の販売をすることです。しかし、商品を販売するだけではなく、お客様のお悩みやご要望をお聞きし、より美しく健康的な肌に近づけるよう様々な角度からアドバイスやカウンセリングも行います。お客様に適した商品を提案する立場なのでもちろん商品について熟知しておかなければいけません。
また実際にメイクやスキンケアを施すことを「タッチアップ」。手の甲に出して色味や質感、香りを確かめていただくことを「ハンドデモ」といいます。対面して化粧品を販売することでお肌の状態を近くで確認し、最適な化粧品を提供することが出来る。これこそが美容部員(ビューティーアドバイザー)の醍醐味ともいえます。
「接客業務」の他にも「バックヤード業務」があります。常にお客様に気持ちよくお買い物していただけるよう店内の清潔感を保つことはもちろん、商品の発注・検品・陳列、売り上げ管理や在庫の管理も行わなければいけません。お店によっては、お客様へ送るダイレクトメッセージの内容を考えることやサンプルをリーフレットに貼るという業務もあります。
・ビューティーアドバイザーになるには
【美容部員(ビューティーアドバイザー)の午前中の業務】
遅れてしまうとお店を開けることが出来ないので、朝は余裕を持って入店します。出社したらまずは開店準備。接客カウンターの清掃や商品の補充・陳列を行い、状態を整えます。そしてメンバーと前日の実績や今日の売り上げ目標、その他連絡事項を共有し開店。笑顔でお客様をお迎えします。開店後は接客業務が中心となるので、商品を見ているお客様にお声がけをしたりカウンセリングやタッチアップ等を行います。
お店によって異なりますが、発注をした商品が午前中お店に到着することが多いです。商品が届いたら先ず検品をしてお客様に配慮をしながら陳列棚や在庫棚に補充をしていきます。
また午前中は来客が少ないこともあるので、そのような時間でダイレクトメールの作成や商品の在庫確認、道具のメンテナンスも実施していきます。
【美容部員(ビューティーアドバイザー)の午後の業務】
午後に入ると、お店の状況を見てお昼休憩をとります。基本的には売り場に1人以上はいるように交代で入ることが多いです。お店によって異なりますが12:00~14:00の間に1時間というのが基本になります。
お昼休憩が終わったら、接客業務を再開。その後遅番の人が出勤してくるので、午前中の業務や売り上げを共有します。午前中に比べて、夕方以降はいわゆる“ピークタイム”をむかえるお店がほとんど。客数が増え、接客が中心となり忙しい時間帯となります。客足が落ち着いた頃を見計らって、売り逃しがないよう、売れた商品の発注や補充など売り場の管理も忘れず行い、退勤時間になれば閉店までいるメンバーに業務の引継ぎを行います。閉店時間まで勤務する場合はレジ締めやカウンターの片付け、メイク道具の掃除や化粧品の補充などの閉店作業を行ってから退勤するという流れになります。これで1日の業務が終了です。
【美容部員(ビューティーアドバイザー)の1日のスケジュール例】
次に実際の美容部員(ビューティーアドバイザー)の1日のスケジュールを紹介します。実際に美容部員(ビューティーアドバイザー)になるとどのような流れで1日を過ごしていくのか、想像しながら確認してみてください。
≪9:40≫出社・開店準備
時間に余裕を持って入店。本社からの連絡を確認し、店内の掃除など開店準備を行います。
≪10:00≫開店・接客スタート
10時に開店し、販売・接客業務のスタートです。来客が少ない時間を見計らってダイレクトメールの作成や商品の在庫確認、道具のメンテナンスも行っていきます。
≪14:00≫お昼休憩
お店の状況を見ながら交代で休憩をとります。
≪15:00≫午後の接客スタート
接客業務の再開です。午後は、午前よりお客様が増えることが多いので、商品を提案する接客業務がメインです。
≪19:00≫退社・閉店作業
遅番勤務のメンバーに引継ぎを行い退社。閉店まで残る者は最終売り上げの確認やレジ締め、メイク用品のお手入れなど翌日の開店準備をして退社します。
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【そもそも美容部員(ビューティーアドバイザー)になるには?資格は必要?】
美容部員(ビューティーアドバイザー)として働く際に「この資格がなければ働けない」といった資格はありません。やる気があれば未経験の方でも挑戦することが出来る職業です。未経験のまま就職をして、必要な知識や技術を入社後の研修で身に付ける事も可能です。
しかし美容専門学校に通うと、肌や化粧品の成分などについて総合的な美容知識を直接学ぶことができ、カウンセリングやタッチアップなども実践的に学習をすることが可能です。
美容部員(ビューティーアドバイザー)は化粧品に対する知識、接客マナー等様々な分野の知識が求められますので、美容学校に通って学んでいる方が就職に有利になる可能性が高いといえます。
【持っていると有利な資格】
前述したように美容部員(ビューティーアドバイザー)になる為に取得しなければいけない資格というのはありませんが、持っておくと役に立つ資格はあります。ここでは美容の知識や技術、接客スキルの向上を目指す検定3つをご紹介します。
受験資格:特になし(1級から受験も可)
試験概要:「3級」WEBで受験可能/「1級」「2級」年2回開催(5月/11月)
受験料:「3級」無料 「2級」6,600円 「1級」13,200円
試験開催地:札幌、仙台、東京、静岡、名古屋、大阪、福岡など
受験資格:「3級」「2級」特になし/ 「1級」色彩パーソナルカラー検定2級を取得された方
試験概要:年2回開催
受験料:「3級」5,500 「2級」8,800円 「1級」16,500円
試験開催地:札幌、仙台、東京、静岡、名古屋、大阪、福岡など
③サービス接遇検定
受験資格:特になし(1級から受験も可)
試験概要:年2回開催(6月/11月)
受験料:「3級」2,700 「2級」3,900円 「1級」6,500円
試験開催地:札幌、仙台、東京、静岡、名古屋、大阪、福岡など
【美容部員(ビューティーアドバイザー)が活躍する場所】
美容部員(ビューティーアドバイザー)が働く場所は働き方によって異なります。
働き方は大きく分けて2種類。1つは「化粧品メーカーの社員として働く方法」2つ目は「化粧品専門店やドラッグストアの社員として働く方法」です。
化粧品メーカーの社員として働く場合、主な職場として路面店・自社ブランドを取り扱う百貨店などの化粧品売り場があげられます。入社後に自社ブランドの商品知識や接客マナー、メイクアップやスキンケアに関する研修を受けた上で店頭に立つので美容部員(ビューティーアドバイザー)はそのブランドの顔ともいえる存在です。
一方、化粧品専門店・ドラックストアなどで働く場合、メーカーの社員とは違い様々なブランドを取り扱います。その為お客様からおすすめの化粧品等を尋ねられた際に幅広い商品知識を備えていることが必須となります。「好きな化粧品ブランドが沢山ある」「様々なブランドの中からお客様に合う商品を提供したい」という方におススメです。
【美容部員(ビューティーアドバイザー)の給与・年収】
美容部員(ビューティーアドバイザー)の正社員としての初任給は「どこのブランドで働くか」「どの地域に配属されるか」で変わってきますが、17万円前後で設定されている企業が多いようです。経験を積んで活躍をすれば勤続3年目以降から昇格していくことが多いです。また副店長や店長など役職に就くと更にあがるケースがほとんど。
年収は※厚生労働省のデータによると美容部員(ビューティーアドバイザー)の平均年収は347.3万円。またどのような雇用形態でも売り上げ次第でインセンティブが付くケースが多いです。美容部員(ビューティーアドバイザー)は特別な資格や免許が必要な職業ではないので平均より給与が高いとは言い難いかもしれませんが、インセンティブによって収入を上げていくことが可能です。328
※厚生労働省(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/464)
【美容部員(ビューティーアドバイザー)に向いている人】
どのような人が美容部員(ビューティーアドバイザー)に向いているのか。様々な要素から見る事ができると思いますが【美容が好きなこと】【人と接することが好きなこと】この2つが最も重要になります。
美容部員(ビューティーアドバイザー)はお客様に最適な化粧品を提供するお仕事ですが、自分自身の姿を綺麗に整えるということも重要なお仕事のひとつ。また美容に関する流行はどんどん変化していくので常に最新の情報をリサーチしてお客様に正しい情報をお伝えしなければいけません。このようなことはやはり、美容そのものが好きでなければ難しいですよね。美容そのものが元から好きであれば、日々探求心から様々な情報を知り、沢山の化粧品を試すことでより良い接客が生まれることでしょう。流行に敏感で探求心を持ち続けることが出来る人こそが実力を発揮できる仕事です。
また、美容部員(ビューティーアドバイザー)はお客様の肌の悩みについてカウンセリングを行い最適なスキンケアやメイクを提供するお仕事。お客様が商品を購入しご自宅で使用する際、どのように使用するのが良いかなども合わせてアドバイスしなければいけません。その為売り場では「丁寧に」「分かりやすく」商品を説明する力が求められます。またタッチアップなどを行った際、お客様を美しくすることで喜びを感じられるなど人と接する事が好きな人がこの仕事に向いているといえるでしょう。
【まとめ】
以上、美容部員(ビューティーアドバイザー)の仕事内容、1日の流れ、資格などについて解説していきました。美容部員(ビューティーアドバイザー)のお仕事についてイメージをすることは出来ましたでしょうか。化粧品の販売や接客、商品に対する知識の習得、検品・陳列・バックヤード業務・清掃などなど。お仕事の内容は多岐に渡りますが、その分様々な化粧品に触れることができ、自分がおすすめをした商品をお客様に提供し喜んでもらえた際は、はかりしれないやりがいを感じることができる職業です。この記事が美容部員(ビューティーアドバイザー)のお仕事に興味がある方の参考になれば嬉しいです。