ネイリストの仕事内容は?1日の流れや向いている人もご紹介
【ネイリストの仕事内容は?】
ネイリストの仕事は、指先を美しく見せるために爪のケアを行い、形を整えてネイルカラーやアートを施したり、爪のトータルケアをするのが主な仕事です。具体的にはネイルケア、ネイルカラー、ネイルアートの3つあります。1つ目はネイルケア。爪の長さを整え、表面を磨き、健康的に保ちます。ネイリストとしてもっとも基本的な仕事で、爪そのものが綺麗であることで、デザインがより美しく魅力的に見えます。2つ目はネイルカラー。爪にポリッシュでカラーリングをしたり、ジェルを塗ったりします。3つ目はネイルアート。ストーンを乗せたりアクリルカラーで絵や模様を描いたり、自由にデザインすることができます。お客様の求めているデザインやテイストを聞き出し、自分のアイディアを活かして提案することが大切です。時代と共にトレンドも大きく変化するため、新しい技術の習得やトレンドの理解、お客さんの好みに合わせて的確なアドバイスやメニューの提案を行う高いコミュニケーション能力と接客力が求められます。
【ネイリストの午前中の業務】
ネイリストの勤務時間は所属サロンの就業規則によって違いますが、9:00〜11:00の間に開店するサロンが多く、早番・遅番のシフト制が一般的です。開店時間30分~1時間前に出勤し開店準備を行います。出勤したら店内の掃除やお客様に使う道具の手入れを行います。ネイルサロンの場合、美意識の高い女性が多く来店され、ネイルを塗布する際は、ホコリひとつ入らないよう細心の注意を払って作業する必要があります。そのため、お店の清潔感には常に気を配ることが大切です。また、来店するお客様のカルテを出したり、予約状況を確認しながら施術道具を補充したりと様々な事前準備があります。アロマオイルや音楽を流すことで、居心地の良さを感じてもらえるような雰囲気作りも大切な仕事です。開店時刻を過ぎるとお客様の施術が始まります。一人にかかる時間は1時間~1時間30分程度。派手なデザインやアートを施す場合は2時間程度かかることもあります。
【ネイリストの午後の業務】
午後もサロンワークが中心です。お客様の予約状況を確認しながらスタッフ同士で連携して昼休憩を取ります。早番・遅番の人が入れ替わることもあり、予約が多く忙しい場合は昼休憩がほとんど取れないこともあります。夕方になるにつれ、お客様の層が変わるのがネイルサロンではよくある傾向です。日中は主婦や自営業のお客様がほとんどですが、夕方になると仕事終わりの会社員や学生が増え始め、日中と夕方でサロンの雰囲気が変わります。夕方以降に早番のスタッフは退勤時間となります。道具の片付けをして、最後まで残るスタッフに引き継ぎ事項を伝えて業務を終えます。遅番の場合は、店内清掃・施術道具の洗浄と消毒、売上計算などの閉店作業を行い業務が終了します。より技術を高めたい場合は、退勤後お店に残ってトレーニングすることもあります。ネイル業界は新しい技術が次々に増えることも多く、日々技術の向上を目指し自主的なトレーニングをすることによって、最新技術を習得することも大切です。
【ネイリストの1日のスケジュール例】
ネイリストは基本的にネイルサロンで働くことがほとんどですが、美容室やエステサロンに就職し、併設されたネイルブースで施術を行う人も一定数います。また、最近ではフリーランスとして働く人や学校でネイル講師をしている人も多く、仕事の幅も非常に多様化してきています。ここでは、主にネイルサロンで働く場合の1日のスケジュールについてご紹介します。
9:00出勤
店内の掃除やお客様に使う道具の手入れや補充、当日の予約状況の確認など開店に向けた準備を行います。
10:00開店
開店時刻を過ぎるとお客様の施術が始まります。一人にかかる時間は1時間~1時間30分程度。派手なデザインやアートを施す場合は2時間程度かかることもあります。
12:00お昼休憩
予約が空いている時間を見つけて昼食をとるケースがほとんどです。混雑状況によっては、休憩なしで働くこともあります。
13:00施術
午後もご予約のお客様の施術が中心になります。当日予約が入ることも多いため、こまめにネット予約をチェックします。空いた時間を使ってネイルチップ作成やパンフレットの補充、事務作業を行ったりするケースもあります。
19:00退勤
お客様の施術・接客が終わったら、遅番スタッフへの引き継ぎや、翌日の予約状況の確認をして退社します。遅番の場合は、店内清掃・閉店作業をしてから帰宅します。
【ネイリストの就職先】
ネイリストは基本的にネイルサロンで働くことがほとんどですが、美容室やエステサロン、結婚式場に併設されたネイルブースなどが就職先として挙げられます。また、ネイリストとしての経験を積み、フリーランスとして独立開業する人や学校でネイル講師をしている人も多くいます。しかし、フリーランスになるためには知識だけでなく、現場で鍛えあげた技術力や接客スキルが必要となります。そのため、最初はネイルサロンに就職をして現場経験を積むのが一般的です。ネイルサロンは多くのネイリストが勤務する場所で、その規模は全国展開するチェーン店や個人経営店まで幅広く、サロンによってアート技術や接客サービス、客層、経営方針など様々です。就職先を考える際は、給与や待遇面などの条件だけでなく、サロンの雰囲気や技術力など自分の希望に沿ったサロンを探しましょう。
【ネイリストに必要なスキルや属性は?】
ネイリストとして活躍するためには、甘皮処理や爪の形を整える「ネイルケア」、爪にポリッシュやジェルを塗る「カラーリング」、爪にデザインを施す「ネイルアート」、傷んだ爪の修復や補修をする「リペア」という基本的な技術を習得しておく必要があります。
小さな爪先に繊細なカラーやアートを施すネイリストには、手先の器用さが求められます。練習をすることで技術を高めることはできますが、元々手先が器用な人に有利に働く仕事です。また、ネイルの技術は日々進化し流行のデザインも変わります。トレンドに対して常にアンテナを張っておくことが大切です。さらに、お客さまに支持されるネイリストは、より高度なサービスの提供を目指して、日々の練習や勉強を欠かしません。人とは違う個性的なデザインを生み出すためには、自分の感性や感覚を刺激してくれるインスピレーションとの出会いも大切になります。ぼんやりとしたデザインのイメージしかないお客さまもいますから、そんなときにはお客さまに質問をしながら、一人ひとりに合ったデザインを見つけていきます。お客様の理想やお悩みを理解し提案につなげるコミュニケーション力は、ネイリストにとって必須です。施術中はお客様と1対1で1~2時間向き合い、技術を提供します。普段からニュースや雑誌などで幅広く情報を仕入れ、お客様との会話に活かす。そういったサービス精神がある人は、きっとファンを増やしていくことができるでしょう。
【まとめ】
ネイリストとは、指先を美しくキレイに見せるために爪のケアやデザインをするお仕事です。具体的にはケア・カラー・アート・リペアなど様々な技術が存在しており、たくさんの知識と技術を身につける必要があります。華やかなイメージがある職業ですが、日々のサロン営業に加えて技術習得や事務作業など幅広い業務への対応力と、ハードなスケジュールをこなす体力が必要です。パート・アルバイトや業務委託、フリーランスなど自分のライフタイルに合わせた働き方を選ぶことが得策です。
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